日 時
平成13年8月17日
場 所
埼玉県某湖
状 況
水温26度やや濁り

 

1.始め

未だ湛水試験中のこのリザーバー、ちょっと前から噂が立っている。

お盆休みも残り少なの今日、暇を見つけて探索して来ました。

2.探索 まるで神流湖のような風景が広がっています。水位は満水から約10m程の減水傾向。水の色は、やや白掛かった緑色。湛水間もない為に、表面の有機物の影響で、独特の色が付いている。
これも、数年して完全に水中に没する時間が長ければ、もう少し色が変わって来るだろう。

3.上流1

リザーバーのくびれ部分。もう100mも行けば、すぐに川となってしまう。未だチャネルが残っており、プカプカしたい所である。

4.試し

試しに此処でちょっと竿を出す。
遠くからは判らなかったが、既に子バスがウヨウヨ。岸際にトロロ藻が生えており、そこに冠水した植物がジャングルを形成している。
浮き輪でスキップさせて奥を攻めたら、いくらでも釣れそう。

釣果の方はあえて載せません。
未だオープンに釣りをして良い場所なのか不明だからです。

5.上流2 ちょっと高台から見た湖の一部です。冠水した植物のハングが美味しそうです。吹きつけ護岸処理のされた斜面と、もともとの斜面で形成されています。
底質は基本的に河川堆積物である砂と、砂利がメインです。ロックのエリアも一部あり、垂直岩盤もありました。

 

湛水試験

湛水試験とは、ダムの完成と共に行われる、水を貯水する試験の事です。
ダムの完成した後、実際に水を張って、周りの山々に与える影響の計測
を行ったり、反対側の山の沢の流量の変化が無いかどうかを調べて、ダム
が与える環境への調査を行ったりします。その間、急速に水位を下げたり
上げたり等の変化を与える為に、冠水した地盤の崩落等の危険があります。
特に、急斜面において、表土が植物の根等によって支えられているような箇所
がある場合は、冠水によって植物の壊死が生じて、地盤の支持する力が急速
に失われる可能性があり、十分な注意が必要です。また垂直岩盤の箇所では、
今までに、掛かった事のない力が水圧として岩盤に掛かっている事になります
ので、崩落の危険をはらんでおり、非常に危ない場所である事は確かです。

 

釣りについて。

この場所での釣りについては、不明な点が非常に多いです。
看板には湛水試験中に付き立入は十分に注意してくれ!
などと書いてあります。釣りをしてはいけない!とか、ボート
持ち込み不可とは一切記述はありません。(実際浮き輪も
アルミも居ましたが)しかし、上記の湛水試験中であると云う
事からも、仮に浮いたりしても見える範囲程度に押さえるべき
であると思います。危険を背負い込んでの釣りをわざわざする
事もないでしょう。勿論、崖には近寄らない方が身のためです。

ダム管にはしっかりと、ブラックバスの違法放流禁止!
とのチラシが虚しく山積みされていました。一応。